高校時代の同級生に勧められた一冊。
筆者の本は『まほろ駅前多田便利軒』を読んだことあるわ。
寛政大学4年の清瀬灰二は肌寒い三月、類まれな「走り」で夜道を駆け抜けていく蔵原走に出くわし、下宿の竹青荘に半ば強引に住まわせる。清瀬には「夢と野望」があった。もう一度、走りたい、駅伝の最高峰、箱根駅伝に出て、自分の追求する走りを見せたい。その「夢と野望」を「現実」にするにはあと一年しかない。そしていま強力な牽引者が彼の目の前に現れたのだ。竹青荘は特異な才能に恵まれた男子学生の巣窟だった。清瀬は彼らを脅しすかし、奮い立たせ、「箱根」に挑む。たった十人で。蔵原の屈折や過去、住人の身体能力と精神力の限界など、壁と障害が立ちはだかるなか、果たして彼らは「あの山」の頂きにたどりつけるのか。
長距離走というのは地味なイメージ。
そしてタスキをつなぐ駅伝と言うやつはなんだか暑苦しいイメージ。
したがって僕は箱根駅伝と言うものをほとんど見たことが無い。
関心と言えば、
留学生いる大学ズルイなー。
‥くらい。
しかし完全に覆されました。
駅伝なんて言うのは個々のベストタイムの総和で決着するんでしょ。
なんていう考えは違うみたい。
個人の調子やコースのコンディションがいろいろと作用するんだぁ。
そして、
このお話はとっても丁寧でした。
予選会から出場条件、
本戦のコース取りが手に取るようにわかる。
かと言って説明口調ではなく不自然じゃない。
てか、
予選会が立川昭和記念公園で行われてるなんて知らんかったわ。
意外な近場。。
http://www.hakone-ekiden.jp/pdf/coursemap_yosen_87.pdf
そして箱根っていうのはどの大学でも出れるんだって。
自分の大学出てくれないかな―。
そしたらめちゃ応援してしまう。
…まぁ自分が走るのはパス。
本戦のコースも知らなかった。
一日目が往路で二日目が復路ってのは知ってたけど、
ホントに(ほぼ)同じコースを往復してくるんだって知らなかった。

なにより三浦しをんさんの作品はキャラが立ってますね。
話自体がおもしろい。。
これは正月は見てしまうなぁ。。
そして映画も観てしまいそうだな。
以上。
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