吾輩は財布

適当に買ってみた一冊が、
悪くない内容だったら、
悪くない気分になれる。

長い長い殺人 (光文社文庫)
長い長い殺人 (光文社文庫)
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金は天下のまわりもの。財布の中で現金は、きれいな金も汚ない金も、みな同じ顔をして収まっている。しかし、財布の気持ちになれば、話は別だ。刑事の財布、強請屋の財布、死者の財布から犯人の財布まで、10個の財布が物語る持ち主の行動、現金の動きが、意表をついた重大事件をあぶりだす!読者を驚嘆させずにはおかない、前代未聞、驚天動地の話題作。

引用
僕の持ち主は、
終始僕をすきっぱらにして、
時々僕のなかをのぞきこんでは、
ちょっとため息をもらしたりしている。

10個の財布が事件を語るという章立て。

刑事の財布。
強請屋の財布。
少年の財布。
探偵の財布。
目撃者の財布。
死者の財布。
旧友の財布。
証人の財布。
部下の財布。
犯人の財布。

引用文にあるような財布目線(?)で話は進みます。
本筋の事件自体、
そんなに革新的な内容ではないけれど、
描写のやり方でこんなにも変わるもんだなぁ。。と。

犯人像は‥『模倣犯』に通ずるものがあるかな。
なんてね。

あぁ。
実写化されてるんだ。
http://www.wowow.co.jp/dramaw/nagai/

いじょー。

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