談合坂

こんにちわ。
緊急事態宣言、延長する?しない?の日々、いかがお過ごしでしょうか。
東京都フットサルリーグは各カテゴリーをシーズンを終えて、参入戦が始まったり終わったりしているところ。
今回は、東京都の某カテゴリーであった(らしい)問題について、あくまで自分の耳に入ってきた噂ベースから話を広げてみる。

■事の始まり
迎えた最終節の最終試合、この試合に臨む両チームは、共にあと勝ち点1あれば残留が決まる状況で迎えた。
負ければ、降格。引き分け以上で、残留決定とのこと。
で、結果は0-0で終わり。
両チームともに、残留決定。
極めつけは、お互いにシュートゼロだった。という噂である。
私の生活の中で一番近しい妻にこの話をしたところ。
”えー。お互い、シュートゼロとか、接戦じゃん!!”

。そうそう、拮抗した試合だったのね。
お互いに試合の頭から終わりまで、中盤で潰しあって、シュートまで持ち込めない。みたいな。
。。。て、おばか。
でも、そういう捉え方もあるんだな。

■サッカー界では
サッカーの試合についても過去もっと大きな世界で、似たようなことがありました。

直近でいうと、近しい状況は前回ロシアW杯だろうか。
日本代表vsポーランド代表(2018年6月27日 グループリーグ最終戦)です。
試合終了残り10分で1点ビハインドというところで、他会場の状況を把握した日本代表。
2失点以上で終わるとグループリーグ敗退という状況であると察知した。
よって、この残り10分はリスクをかけず無気力試合を完遂。
0-1の敗北を受け入れる形で、グループリーグ突破を実現しました。
うーん。

さて、これを談合試合と呼ぶかどうかは、その言葉の定義によると思う。
『談合』の意味は”「話し合いをすること」「相談」「競争入札参加者が事前に落札者や価格を前もって決めてしまう不正な話し合い」”と出てくる。
『談合試合』で調べると、”談合試合(だんごうじあい)とは、片方もしくは双方の競技者もしくはチームが、あらかじめ申し合わせた結果になるように競技を行うこと。八百長の一種である。”と出てくる。

うーん。
あらかじめ申し合わせたわけではないしなぁ。話し合いもしていないしなぁ。。
試合開始時点では、わからなかったことだもの。

1982年W杯における西ドイツvsオーストラリアの2次リーグ最終節の場合は、より顕著な例。
”西ドイツは勝てば2次リーグに進むことができ、オーストリアも勝利・引き分けはもちろん敗戦でも2点差以内なら2次リーグに進むことができた。それをいいことに、両チームの最終戦は西ドイツが前半7分に先制すると、残り83分間両チームは攻める気配を見せず、そのままタイムアップした。”
ちにみに、この状況(83分間も無気力試合)を作り出してしまった原因のひとつには、当時のレギュレーションで”同グループ最終節でも、別日で行うことはある”という日程構成に挙げられている。
この後90年イタリア大会から、最終節は同時刻開催というレギュレーションに変わったみたい。

それでも、先に述べたロシア大会のような状況は発生してしまうのね。

■談合試合?
談合試合かといわれると、要は”試合前に申し合わせがあったか。不正な話し合いがあったか。”という箇所が論点になると思う。
そこは、誰にもわからない。当事者しかわからない。だって証拠がない。

上で書いた1982年の例も、被害者的な位置付けとなったアルジェリアサッカー協会は、「無気力試合ではないか」とFIFAに提訴したけどが、「疑わしいが、証拠がない」と却下されたとのこと。
あと当時、リーグ戦の最終戦を同日同時刻に設定しなかったFIFAにも非難が集中したとか。
それは、まぁそうか。

とにかく、もしお互いの目標(例えば、互いに勝ち点1が最低限のノルマ)が一致した場合には、起こりうる現象だと思う。
だって、勝負っていうのは、どちらも勝とうとする意欲がある前提で、初めて成り立つわけだから。
どっちも勝ちを放棄したら、勝負ではなくなる。

今年の都リーグはコロナ渦にあって、イレギュラーな進め方であった。
・後半は上位/中位/下位リーグにより少ないチームでの昇降格争い
・基本的に全試合が無観客
試合数/チーム数が減るほど、無気力試合が出る可能性は高まる。
そして、誰にもみられないところで。。っていう、気持ちの部分??
イレギュラーが、この現象の発生確率を上げることにはなったのかな。

もし自分が所属するチームで同じ状況になったら、どういった判断をするだろうか。
むー。

■事の終わり
何はともあれ、こういったことが発生するのもまた、真剣勝負。
だって、この試合の結果で、次の一年の過ごし方が変わるから。

と、冒頭に戻って、妻に経緯を丁寧に説明したところ。。
”えー。ダサー。”
だって。

なるほど、確かに、ダサい。
スポーツマンシップとか、モラルとか、マナーとか、そういう小難しいところは置いといて、一番しっくりする表現だと思った。

ダサくても、残りたいのか。
カッコよく、散りたいのか。

自分がいつか似た状況に置かれたら。。
むー。

しまっていこー。
いじょー。

コメント

タイトルとURLをコピーしました